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学名:ウンカリア・トメントーサ(Uncaria Tomentosa)
キャッツクローは南米ペルーの中央山岳部、森林地帯に自生する、アカネ科のカギカズラ属に分類される大きなつる状の樹木で、 その名前は、蔓全体にわたり見られる、猫の爪にも似たフックの様なトゲに由来しています。
英名ではキャッツクロウ(Cat's Claw)、スペイン名ではウーニャ・デ・ガト(Unade Gato)、和名では猫の爪とも呼ばれています。
キャッツクローの使用部位は、樹皮、葉、根です。 |
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キャッツクローはペルーの三つ目の奇跡と呼ばれています。
※一つ目は、中世ヨーロッパの食料危機を救ったジャガイモ(ジャガイモは、ペルーが原産でコロンブスに代表される大航海時代にヨーロッパに持ちこ まれました)。二つ目は、17世紀に人類を襲った高熱病に対し特効薬となったキニーネです。
キャッツクローで最も注目されているのは、その樹皮や根に含まれているアルカロイドで、その効能としての免疫強化作用は既に公に認められているところです。
WHO(世界保健機構、国連の一組織)が薬用植物として公式に認定しています。
これまでに実施された研究により、少なくとも6種類のアルカロイド(イソテロポディン、テロポディン、イソミトラフィリン、ミトラフィリン、 イソリンコフィリン、リンコフィリン)が比較的少量の服用により、人体の免疫機能を最大50%向上させることが報告されています。
これら研究結果がキャッツクローがガンやエイズといった身体の免疫機構にネガティブなインパクトを与える疾病の補助的治療薬として世界的規模 で用いられている一つのきっかけとなりました。
この6種類のアルカロイドの有効成分の微妙な配分は科学的には作り出せないため、「神のさじ加減」と言われています。
ペルー中央部に住むアシャニンカ族は、キャッツクローに最も密接に関係していると言わています。
アシャニンカ族によるキャッツクローの利用は、記録されている歴史としては最も古いものであり、 また今日ペルーにおいてキャッツクローの最大の供給者の一つでもあります。
アシャニンカ族によるキャッツクローの伝統的な利用方法としては、喘息、尿道の炎症、産後からの回復、肝臓の洗浄、外傷の手当て(傷ぐすり)、 関節炎、リューマチ、骨の痛み、炎症止め、胃潰瘍、ガン治療といったところが挙げられます。
コロンビアの先住民族では、キャッツクローの蔓を淋病や赤痢の治療に使用しているところもあります。
また、糖尿病、女性の尿道ガン、肝硬変、胃炎、腫瘍の治療にキャッツクローを利用するペルーアマゾンの先住民もあり、 ペルーカシボ族では『体を正常な状態に戻す万能薬』として信じられ、膿瘍や体内の洗浄や解熱剤として、古代より代々利用されてきています。
その他ペルーで記録されている貴重な蔓の利用法として、止血剤、肌の手入れ、血液浄化、月経サイクルの正常化などがあります。 |
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キャッツクローは樹皮(靭皮部)を煎じて飲むのが一般的な用い方ですが、健康食品として ティーバッグのほかにも樹皮から抽出したエキスを粉末やソフトカプセル、 糖衣錠にしたものなど、いろいろなタイプのものが市販されています。 |
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今日のハーブ医療においてキャッツクローは世界的規模で、様々な条件により使用されています。
WHOは1994年ジュネーブ会議でキャッツクローを副作用のない抗炎症剤として公式に認定しました。
17世紀にキニーネが発見されて以来、熱帯雨林原産の薬用植物が世界的な注目を集めたのはキャッツクローが初めてのケースとなりました。 その後、EU(ヨーロッパ)では医薬品として販売、使用されています。
資料によると、チェルノブイリ原発事故後による放射線犠牲者の治療にキャッツクローが採用され、その臨床データで免疫力向上、鎮痛の効果 が確認されました。
キャッツクローの持つもう一つの重要な効能として注目されているのが消炎特性です。
キャッツクローに含まるベータシトステロール、酸、抗酸化物質といった植物性ステロールには消炎作用があり、 新たにキャッツクローの樹皮や根に発見されたキノビックアシッドグリコシドと呼ばれる新しい植物化学成 分はキャッツクローに含有されている最も強力な消炎成分であることが証明されています。
また、キャッツクローとこれら活性成分が生体内外の様々な条件において46〜69%炎症を抑制すると報告する研究リポートもあります。
このように近年続々と発表された研究報告は、関節炎やリューマチ、様々な炎症に伴う胃の不調や潰瘍に関連する疾病に対する キャッツクローの効能やアマゾン熱帯雨林先住民が代々伝承してきたキャッツクローの利用法の科学的な裏付けとなっています。
ペルーのハーブ医療では、リューマチ、結腸、胃の不調、泌尿器系の炎症、潰瘍、皮膚病、発熱、咳、癌、エイズなど 幅広い用途においてキャッツクローが利用されています。
また、ペルーでは動物治療の分野におけるキャッツクローの利用法の研 究もなされていて、腰の形成異常を持った犬や猫、関節炎、癌、パルボ ウィルス、皮膚炎などの皮膚関連の病気、腫瘍、猫の白血病などの治療 で複数の獣医がキャッツクローを利用しています。
【禁忌】
キャッツクローには免疫活性作用があるとの臨床報告があります。
内臓や骨髄や皮膚移植・植皮手術の前後の摂取は禁忌と考えられます。
キャッツクローには避妊作用に関する報告があります。
妊娠を望む場合は禁忌と考えられます。
(但しキャッツクローの避妊作用については十分に証明されていません。)
キャッツクローには、血小板凝集を減少したり、血液を薄める作用を持つ成分についての報告があります。
大きな手術を控えている場合は、1週間〜10日前から使用を控えるのが賢明と考えられます。
キャッツクローに含まれるアルカロイドとタンニンを消化・吸収するには、十分な胃酸の分泌が必要です。
キャッツクロー樹皮のタブレットやカプセルと制酸薬の併用の回避を推奨します。
【薬との相互作用】
免疫活性作用があることから、例えば臓器移植手術後に使用する免疫抑制作用のある薬とキャッツクローの併用は避けるべきと考えられます。
キャッツクローはイブプロフェン等非ステロイド系抗炎症薬に関連する胃腸のダメージに対し保護作用を示す可能性が、ラットによる実験の結果わかっています。
キャッツクローは、血液を薄める薬の効果を助長する可能性があります。 |
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キャッツクローはアマゾンに生息する生命力の強い植物です。
1ヘクタールに数本しか生えることがないほど地面から栄養を吸い取ってしまいます。
ペルーのフジモリ前大統領は農家に麻薬の栽培をやめてキャッツクローの栽培をするようキャッツクロー栽培促進を国をあげて行っています。
キャッツクローの栽培により、農家が豊かになり、麻薬栽培をやめれば麻薬撲滅運動が進みますし、外貨獲得もできるという政策です。
このため、諸外国にキャッツクローを広めるための宣伝も行っています。
ペルーのフジモリ前大統領が東海村の原子力事故のとき、被爆者にキャッツクローを送った話は有名です。 |
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