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オオアザミ(大薊)の食品成分名
オオアザミ(大薊)
オオアザミ(大薊)の食品成分の語意・呼び方・名前の由来
マリアアザミ
オオヒレアザミ
ミルクシスル
レディーシスル
ホーリーシスル
学名はSilybum marianum(L.) Gaertn

名前の由来
マリアアザミ:
葉に白い模様があり、聖母マリアにささげるミルクを持っていた娘が、 ミルクシスルのとげに触れたときにびっくりして、ミルクを葉の上にこぼし、 それが白い斑点になったとも、また聖母マリアの母乳がこぼれたともいわれている。
オオアザミ(大薊)の食品成分の解説
オオアザミはやせた土地にも野生で生え、ヨーロッパ原産だが世界中で生育する。 ヨーロッパでは伝統的に生薬としての利用法が伝わっており、2000年以上もの歳月にわたり 重用されてきた。生葉は今日、サラダにも使われている。
メディカルハーブとしては主に種子、葉が用いられ、ドイツでは種子の抽出物を精製したものが 抗肝毒性薬「Legalon」(レガロン/マダウス社)として1968年に承認されている。
オオアザミ種子抽出物はsilymarin( シリマリン )と呼ばれ、フラボノイド類を中心に構成されている。 レガロンはドイツをはじめ、フランス、イタリア、ハンガリー、フィンランド、ルクセンブルク、 エジプト、メキシコに加え、アジアにおいても中国、韓国、タイで承認されている。
オオアザミの活性物質は シリマリン (silymarin)というフラボノイドで、肝細胞に直接作用する。
オオアザミはさらにオオアザミはさらにsilibinin(silibin, silybin, silybinin), silidianin(silydianin),silicristin(silychristin)
から成りsilibininがもっとも重要な働きをしている。 シリマリン は有害な毒物が肝細胞に入ることを防ぎ、肝細胞からこれらの物質を除去するのを助ける。 他のフラボノイド同様、 シリマリン もフリーラジカルスカベンジャー(※1)と しての作用を有する抗酸化剤である。特にハイドロキシルラディカル(OH)(※2)に対して親和性がある。
シリマリンは消化管から吸収されると、門脈系に入り、肝臓で肝細胞に取り込まれ、胆汁中に排泄される。
胆汁は消化管へ分泌され、消化管へ入った シリマリン はまた門脈系に吸収され、という風に消化管と肝臓の間を循環する。
このため、肝胆管系に強力に作用するとともに、それ以外の臓器ではほとんど作用を示さないのだと考えられている。

※1 フリーラジカルスカベンジャー
生体内ではフリーラジカルの発生を防いだり、フリーラジカルを処理する物質。

フリーラジカル:
不安定で反応性の高い原子や分子、もっとも身近なものとしては活性酸素があげられる。
私たちは酸素を取り込み、食物を体内で燃焼させエネルギーを得いる。
使われた酸素は水に還元されるが、その際に少量の活性酸素が発生しする。
体内には活性酸素を抑えるSOD(抗酸化酵素)などがあり、増えないように調節している。
しかし、過剰に体内に活性酸素が発生すると動脈硬化などさまざまな病気の危険因子となる。

※2 ハイドロキシルラディカル(OH)
水酸化物イオン
オオアザミ(大薊)の食品成分の類義語・反意語・同義語等
オオアザミ(大薊)の食品成分とサプリメントとの関連性について
オオアザミの使用量は、種子換算で1日12〜15g。抽出物である シリマリン としては 1日200〜400mg(シリビン換算)
ドイツのCOMISSION E(※1)では流通規格品を420mgを3回に分けて服用、 6〜8週間継続することを推奨している。
安全性は非常に高く、大量投与による安全性試験、急性毒性、慢性毒性で安全性は確認されている。
また生殖機能に関する影響も認められていない。
医薬品承認されたレガロンは妊娠中・授乳中の女性に対しても禁忌としていない。 COMISSION Eが公表しているモノグラフ(※2)の増補版には規格製品の副作用として、 「ときおり緩やかに便通を促進する」とあるが、他は示されていない。 他の薬剤との相互作用も知られていないとされているNCCAM(※3)が2003/05/04に 公開したレポートでは副作用に ついてオオアザミの経口摂取では、胃腸のトラブルとして 吐き気や下痢、消化不良、鼓腸、腹部膨満、苦痛、拒食症、腸習慣の変化がある。
また頭痛、痒みや発疹、蕁麻疹、湿疹などの皮膚反応、無力症や不快、不眠症などの 神経心理学上の現象、関節痛、鼻炎、アナフィラキシーなどが示された。

※1 COMISSION E(コミッションE)
ハーブの安全性と効力を徹底的に検査、評価する目的で1978年にドイツ連邦政府が設立した機関。 評価の対象は600〜700種のハーブを素材として作られた1400超のハーブ薬」に及び、 ドイツで販売されているハーブ製品のすべてが含まれている。
医療テスト、使用実績の結果、学術論文として発表された科学検証などのデータに対して 徹底審査が行われ、結果は公表されている。
効果の認められたハーブについては特性、製品の構成、用法、適切性、副作用、使用の際の注意、 効果などが項目別に明らかにされており、機能が認められない、あるいは、 危険なハーブについては摂取した場合のリスクが説明されている。
COMMISSION Eの審査結果は適正な評価として専門学者の信頼を集めており世界で最も権威のある 文献になっている。
欧米で販売されるトップ・ブランドのハーバルサプリメントはCOMMISSION E の見解を忠実に反映して製造されている。

※2 モノグラフ
特にある一つの問題について研究した論文

※3 NCCAM
National Center for Complementry and Alternative Medicine
米国立相補代替療法センター
オオアザミ(大薊)の食品成分と健康・病気等との関連性について
傷ついた肝細胞を再生させる働きもありアルコール性肝障害やC型などの肝炎から肝硬変に 移行する場合の「線維化」を防ぐ作用を有していると考えられている。
シリマリン は肝機能を高め、胆汁の分泌を促すので、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変、 胆石といった病態に用いられ、肝障害を引き起こすある種の毒キノコ中毒にも用いられる。
また、乾癬(psoriasis)にも用いられる場合もある。
さらに、肝臓障害を引き起こしやすい薬物を摂取している際、 オオアザミを一緒に用いると肝細胞を保護する。
HIV感染(AIDS)では肝細胞中の グルタチオン が減少するが、 シリマリン はこの状態を補完するように働き、AIDSの治療薬による肝臓への副作用を 減らす目的でもオオアザミが用いられる。
オオアザミ(大薊)のその他(食品成分の付加説明)
オオアザミ(大薊)の食品成分解説終了
(オオアザミ(大薊))

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